2013年05月17日

テンション

みなさま、こんばんは。
Altero Custom Guitars やっさんです。


Facebookの方は、ちょいちょいと更新していますが、ブログはご無沙汰です。


さてさて、最近というわけではないですが、良く質問されるんです。


『弦のテンション』


というものについて。



勘違いされている方が、とても多いのです。
詳しいことは、ギターマガジンで数回に渡って連載されていますのでそちらをご覧下さい。


ということで、簡単にテンションの説明をしましょう。



特にベーシストに多いのですが、弦のテンションをなんとかしたいと相談されます。


正直なところ、テンションのコントロールはゲージを変える以外に方法はありません。

よく弦を裏通しにすればテンションが上がるとか、テンションピンでテンションを調整するとか
そんな類の話を耳にしますが、眉唾です。



そもそも、テンションというものは、以下の要素によって決まります。

1、チューニング(音程)
2、ナットからスケールラインまでの弦長
3、弦の太さ

一つずつ、簡単な解説をしましょうか。

1のチューニングがレギュラー時に比べて、低くなればテンションは下がり、高くなればテンションは上がります。
これはイメージしやすいと思います

2の弦長を長くすればテンションは上がり、短くすれば下がります。
これは、同じ音程時の話です。
この法則を利用しているのが、スーパーロングスケールの楽器ですね。
ダウンチューニング時や多弦ベースの低音弦などテンションが不足しがちの時に効果的です。

3が一番簡単です。
弦を太くすればテンションが上がり、細くすればテンションは下がります。


以上のように、テンションを操作するのに、弦を裏通しにしたところで、
1~3の要素の全てに変化はないので、テンションは変わりません。


ただし、ブリッジサドルに力が掛かるので、弾き心地やサウンドには影響はあります。
テンションピンに関しても同様に、ナットに掛かる力が変化するので、サウンドが変わります。


この簡単な物理法則を理解した上で、テンションに対して様々なアプローチをするショップが、
おすすめ出来る信頼できるショップということでしょうね。
テンションはコントロール出来ないが、弾き心地や調整でご要望に応えるということです。



勿論、テンションを決定付ける要素として、他にも影響を与える要素はありますが、
基本的な考え方は以上です。
かなり簡単にそして乱暴に解説しているので、誤解を招くような書き方があるかもしれませんので、
その辺りはご容赦くださいませ。




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Posted by Altero at 21:19 │Comments(0)CRAFT一般
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