2015年10月23日
ちょっと大掛かりなリペア
今回は最近やった、ちょこっと大掛かりなリペアを御紹介いたします。
ネック折れやリフィニッシュなどの手の込んだリペアばかりご紹介していますが、
何だかんだ言っても、調整、ナット交換やジャック・ポット交換なんかが一番多いのです。
金額でいうと¥2,000~3,000程度でしょうか。
今回のギターもその程度の予定でした。
調整とフレットのすり合わせも必要なら、、、という感じ。
で、いざフレットのすり合わせをしてみると、様子がおかしい。
あーだこーだと調べてみると、指板の状態がすこぶる悪いのです。
フレットの浮きや指板面の波うち・消耗。フレット溝の状態も言わずもがな。。
詳細な診断の結果、これは指板を貼り変えるしかなさそう。
ということで、このリペアが始まりました!
まずは、指板を剥がします。
アイロンやらヘラやら、いろんな道具を駆使して、ネックに与えるダメージが最小限になるように
進めていきますが、、、、
様子がおかしい。
3フレット付近までは、すんなり剥がれたのですが、それ以降が全く剥がれない!
どうも、以前にも同様の診断に行き着いた同業者が居られたようで、
指板剥がしにトライしていたみたいです。
ですが、同様に3フレット近辺から進まなかったのでしょう。
剥がしかけの指板を何事も無かったかのように、再接着されていました。
そのショップは、最終的にはネックアイロンで矯正したようです。
指板とネック材の接着境目に、タッチアップを施してある跡がありました。
やっぱり、ネックアイロン矯正ではその時は効果があっても、
いずれ元に戻るケースがあるんですね~。
が、諦めずに頑張りました。
凄く大変でした。
これで、次は新しい指板を作れます。
特徴的なポジションマークでしたので、そのままのデザインを御希望。
幸い、剥がした指板からポジションマークが流用できました。
完成。
ネックの指板接着面を念入りに処理した後、接着します。
指板調整とフレット打ちまで、一気に進んじゃいました。
慎重に作業を進めてはいきますが、接着境目の処理ではどうしても塗装が剥がれたり欠けたりします。
ですので、タッチアップで極力分からないように仕上げます。
今回は、カラーもバッチリ合いましたので、殆ど分かりませんよ~!
指板サイドに塗装を施して、バフまで仕上げます。
ここまで来れば、組み上げるだけです。
折角なのでステンレスフレットを採用しています。
スーッとご紹介してきましたが、実は結構な時間が掛かっているんです^^;
ネックアイロンでの矯正は、使いどころを見極めるのが難しいですね。
勿論、絶大なる効果を発揮するケースもあります。
特にヴィンテージ系の楽器には重宝します。
ですが、今回の指板状態悪化の直接的な原因ではないですが、
なにかしらの影響はあったでしょう。
なにはともあれ、大変お待たせいたしましたが、ギターはバッチリな状態に仕上がりました!
何が原因で、これほど指板の状態が悪化したのかは不明ですが、
良いギターでしたので、復活できて何よりです。
さあ、引き続きお預かりしているリペアやオーダーの製作を進めつつ、
例のイベント展示会の準備もしなければですね!!!
**************************************************************************
【菊川ハンドメイドギターショー】
日本各地で活躍するハンドメイドカスタムギター製作家とその作品の数々が、きくがわ楽器に大集合!
エレキギター/アコースティックギターの展示・試奏はもちろん、それらを支えるプレミアムウッドや、カスタムメタルパーツの展示、ウッドバーニングを駆使した装飾アーティストの実演展示も決定。
滅多にないこのチャンスをお見逃しなく!
【菊川ハンドメイドギターショー】
日時:2015年11月28日(土)29日(日)
場所:きくがわ楽器(静岡県菊川市)
出展ブランド(順不同)
・Style-S-Guitar
・Altero Custom Guitars
・toyo guitars
・Shikagawa Musical Instruments
・Y.O.S.ギター工房
・STOMPROX
・FINEWOOD
・畑精密工業株式会社
・G-IRON SILVERWORKS
詳細はオフィシャルウェブサイトをご覧ください!
http://kikunowa-kikugawa.com/event/
Facebookページ
ネック折れやリフィニッシュなどの手の込んだリペアばかりご紹介していますが、
何だかんだ言っても、調整、ナット交換やジャック・ポット交換なんかが一番多いのです。
金額でいうと¥2,000~3,000程度でしょうか。
今回のギターもその程度の予定でした。
調整とフレットのすり合わせも必要なら、、、という感じ。
で、いざフレットのすり合わせをしてみると、様子がおかしい。
あーだこーだと調べてみると、指板の状態がすこぶる悪いのです。
フレットの浮きや指板面の波うち・消耗。フレット溝の状態も言わずもがな。。
詳細な診断の結果、これは指板を貼り変えるしかなさそう。
ということで、このリペアが始まりました!
まずは、指板を剥がします。
アイロンやらヘラやら、いろんな道具を駆使して、ネックに与えるダメージが最小限になるように
進めていきますが、、、、
様子がおかしい。
3フレット付近までは、すんなり剥がれたのですが、それ以降が全く剥がれない!
どうも、以前にも同様の診断に行き着いた同業者が居られたようで、
指板剥がしにトライしていたみたいです。
ですが、同様に3フレット近辺から進まなかったのでしょう。
剥がしかけの指板を何事も無かったかのように、再接着されていました。
そのショップは、最終的にはネックアイロンで矯正したようです。
指板とネック材の接着境目に、タッチアップを施してある跡がありました。
やっぱり、ネックアイロン矯正ではその時は効果があっても、
いずれ元に戻るケースがあるんですね~。
が、諦めずに頑張りました。
凄く大変でした。
これで、次は新しい指板を作れます。
特徴的なポジションマークでしたので、そのままのデザインを御希望。
幸い、剥がした指板からポジションマークが流用できました。
完成。
ネックの指板接着面を念入りに処理した後、接着します。
指板調整とフレット打ちまで、一気に進んじゃいました。
慎重に作業を進めてはいきますが、接着境目の処理ではどうしても塗装が剥がれたり欠けたりします。
ですので、タッチアップで極力分からないように仕上げます。
今回は、カラーもバッチリ合いましたので、殆ど分かりませんよ~!
指板サイドに塗装を施して、バフまで仕上げます。
ここまで来れば、組み上げるだけです。
折角なのでステンレスフレットを採用しています。
スーッとご紹介してきましたが、実は結構な時間が掛かっているんです^^;
ネックアイロンでの矯正は、使いどころを見極めるのが難しいですね。
勿論、絶大なる効果を発揮するケースもあります。
特にヴィンテージ系の楽器には重宝します。
ですが、今回の指板状態悪化の直接的な原因ではないですが、
なにかしらの影響はあったでしょう。
なにはともあれ、大変お待たせいたしましたが、ギターはバッチリな状態に仕上がりました!
何が原因で、これほど指板の状態が悪化したのかは不明ですが、
良いギターでしたので、復活できて何よりです。
さあ、引き続きお預かりしているリペアやオーダーの製作を進めつつ、
例のイベント展示会の準備もしなければですね!!!
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【菊川ハンドメイドギターショー】
日本各地で活躍するハンドメイドカスタムギター製作家とその作品の数々が、きくがわ楽器に大集合!
エレキギター/アコースティックギターの展示・試奏はもちろん、それらを支えるプレミアムウッドや、カスタムメタルパーツの展示、ウッドバーニングを駆使した装飾アーティストの実演展示も決定。
滅多にないこのチャンスをお見逃しなく!
【菊川ハンドメイドギターショー】
日時:2015年11月28日(土)29日(日)
場所:きくがわ楽器(静岡県菊川市)
出展ブランド(順不同)
・Style-S-Guitar
・Altero Custom Guitars
・toyo guitars
・Shikagawa Musical Instruments
・Y.O.S.ギター工房
・STOMPROX
・FINEWOOD
・畑精密工業株式会社
・G-IRON SILVERWORKS
詳細はオフィシャルウェブサイトをご覧ください!
http://kikunowa-kikugawa.com/event/
Facebookページ
Posted by Altero at 19:59
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