2011年12月26日

大掛かり。

気がつくと、もう今年が終わろうとしています。
そして、外をみると雪がチラホラ。。
そりゃ~、寒いはずです!!
みなさま、こんばんわ。Altero Custom Guitars やっさんです。



久々のブログ更新は、久々のリペアのご紹介です。


今回のは、なかなかの大掛かりなリペアとなります。


大掛かり。


このGibson Les Paulですが、元々はP-90というピックアップがついていました。
が、誰かの手によりノーマルなハムバッカーPUが取り付けられるように改造されていました。

ですが、その改造があまり良い精度とはいえず、さらにピックアップの位置が通常と異なる為に、
ピックガードが取り付けられないという事態まで発生。


ということで、ちゃんとLes Paulにして欲しいとのことで、やってまいりました。


いざ作業に取り掛かってみると、おかしなところがチラホラと。。

エスカッションビスが折れている箇所がいくつかあったり、
そもそものピックアップキャビティーがセンターラインに対して斜めだったり。。。


とにかく、キャビティーを掘り直す為には、まず埋めなければなりません。
でないとキレイなキャビティーにはなりませんからね。


エスカッションに隠れるギリギリのサイズで、長方形にザグリます。


大掛かり。


ここに、キツ過ぎずユル過ぎずの絶妙なサイズの埋め木を作成して、接着です。
今回は、長辺側が小口接着、さらに短辺側はサイドからのクランピングが困難な為に、
充分な圧着が出来ません。
ということは、埋め木のサイドにはそれほど接着強度が期待できないので、
底をしっかりと面接着する必要があるのです。

慎重に作成した埋め木を確実に圧着し、適正な位置にピックアップキャビティーを掘ります。


大掛かり。


勿論、木目やラミネート具合も極力あわせます。
見えない箇所ですが、なんか気持ち悪くてねw



そして、こうなります。


大掛かり。


その他のパーツの取り付けや配線は、お客様ご自身でされるとのことなので、
今回はこんな形でのお引渡しとなります。

フレットのすり合わせとナットの交換もしています。


受け取りに来られたお客様は、ギターを見るなり、


「こんなにキレイに出来るもんなんか?
        もっと適当でも良かったのにww」


そんなニュアンスのことをおっしゃっていましたw
出来には非常に満足してもらえたご様子で、良かったです。
サラッとご紹介しましたが、結構大変でしたからね~ww


実はこの他にも、なかなかの大手術はいくつかあったんですが、
完全にご紹介するタイミングを逸しましたw



ひょっとすると、そのうちご紹介するかも?










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